
日本三國
制作:スタジオカフカ
あらすじ
核大戦、天災、悪政などから革命が起こり、 文明が崩壊した近未来の日本。 国は三つに分かれ、覇権を争う三国時代に突入した。 しがない地方役人だった三角青輝は「日本再統一」を目指し、 豊富な知識と長けた弁舌でのし上がっていく。 後に奇才軍師と称される男の伝説が、幕を開ける――!
出典:公式サイト
作品情報
- 原作
- 漫画・松木いっか(小学館「マンガワン」連載)
- 放送時期
- 2026年 春クール
- アニメ制作
- スタジオカフカ
- 音響制作
- サウンドチーム・ドンファン
- 製作
- 日本三國製作委員会(Co-produced with Amazon MGM Studios)
- 公式サイト
- 公式サイトを見る →
配信
TV放送
TOKYO MX
火曜日 00:00〜 ・ 4月7日放送開始
元表記:4月6日(月)より毎週月24:00〜
BS日テレ
火曜日 00:00〜 ・ 4月7日放送開始
元表記:4月6日(月)より毎週月24:00〜
テレビ愛知
火曜日 01:30〜 ・ 4月7日放送開始
元表記:4月6日(月)より毎週月25:30〜
キャスト
スタッフ
OP / ED
火種/ キタニタツヤ
誓い/ Leina
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レビュー一覧(1件)
タイトルとビジュアルから、てっきり明治時代を舞台にした作品だと思っていた。ところが蓋を開けてみれば、これは未来の日本の物語である。核大戦や天災、悪政に耐えかねた民衆の革命によって文明が崩壊し、生活水準が明治初期のレベルまで巻き戻された近未来の日本。国土は大和・武凰・聖夷の三国に分かれ、覇権を争っている。つまり、戦国時代をそのまま明治に持ってきたような世界が、実は「これから」の話として描かれているわけだ。この構造を掴んだ瞬間に、作品の見え方が一気に変わる。 第1話から展開はかなりえぐい。理不尽な暴力と権力が、容赦なく主人公の日常を踏み潰していく。ただ、その痛みが刺激のための刺激になっていないのがいい。何が奪われ、なぜ彼が動き出すのかという筋が、最初の30分できちんと立っている。だから重い展開が続いても、物語が前に進んでいる感触がある。 強く印象に残ったのは、国を強くするのは武力ではなく農業なのだという言葉だ。剣や兵ではなく、飯を食えるようにすることから始める。三国志ものの体裁を取りながら、話の軸に据えられているのが兵法ではなく統治と生産だという点に、この作品の面白さが凝縮されている。同時に、重税や飢饉、無能な権力者たちの描写からは、現代日本への風刺もはっきりと感じ取れる。過去の意匠を借りた未来の話が、そのまま今の話として響いてくる。 主人公・三角青輝は、理屈で人を説き伏せる理知的な男……かと思いきや、意外なほどのロマンチストでもある。感情に流されず筋道で戦う男が、その根っこでは極めて感情的な誓いに動かされている。この二面性がキャラクターとしての厚みになっている。 作画は丁寧で、演出も際立っている。特に良かったのがオープニング映像で、水墨画のような日本美術の意匠を大胆に取り込んだ画作りがめちゃくちゃかっこいい。キタニタツヤの「火種」と合わさって、作品の世界観を一発で提示してくる。本編でも、漫画的でコミカルな演出と、目を背けたくなるような苛烈な描写が同居していて、そのギャップが強いコントラストを生んでいる。笑わせておいて、次のカットで突き落とす。この落差の付け方が、この作品の呼吸になっている。 近未来SFであり、架空戦記であり、政治劇でもある。骨太な物語を探している人には、迷わず勧めたい一本だ。
